2023-03-25 蕾のまま 毒を吸い咲いた花は 棘を誇る わたしの棘は わたしの維管束を 刺す 太陽は 日陰にわたしがいることを 許してくれない 日陰や コンクリートの隙間に 育つ彼らは きっとわたしを殺したい 彼らがわたしを殺せるなら どんなに良かっただろう? 春も近づき わたしという花を 開かねばならない このまま、 蕾のまま地に落ちて 分解されるなら 如何ほど幸せだろうか