けしのはな

沈黙を舌で味わう

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9/27

紙の日記にすることにしたので、しばらくは更新しないことにしました。 みんなに見てほしい記録と、自分の為だけに記していたい記憶とがあり、後者をモノとして残したい気持ちになったので。 みんなに話したい記憶とか考えは、みんなに会って直接話したいな…

9/26

わたしが誰かのことを知ろうとしても、すべてを知ることなんてできない。 わたしたちは、コミュニケーションを取る人の数の面を持つ、不思議な多面体。 同時空間にて、私の肉体の位置から他の誰かが全く同じ月を見ることはできない。 月は地球上の観測者分の…

9/24

昨日のお散歩の備忘録です。 彼岸花を見に、小石川植物園に行きました。 雨上がり、彼岸花には水滴がついていました。 葉のない真っ直ぐな茎の上に燃える灯火ような花が咲いているのを見ると、なんだか此岸ではないところへ導かれている気分になりました。 …

9/22

「オタク」という言葉について。 わたしは、自分がどうしようもないオタクだと感じると同時に、自分は絶対オタクではいられない、という相反した実感がある。 わたしは自分の好奇心に忠実に生きているし、興味あることを深掘りしてしまう。 そういう意味では…

9/21

特定の過去に執着することによって、わたしは何を守ってきたのだろう。 過去を組み換え、時には塗り直しながら大きな建造物を作り上げる。 その中に立てこもることで、現在や未来から目を逸らす。 その建造物は美しい記憶だけで構成されているわけではない。…

9/20

色彩豊かな過去も、光の届かぬ未来も、それぞれが強い引力を持っている。 どちらに引き寄せられてしまうかというのは人によって異なる上に、その引力の強さも変わってくる。 過去に引き寄せられたとしても、それが甘美な故郷としてわたしを呼ぶのか、それと…

9/17

気温は高いが、夏はもう空っぽになってしまった気がする。 残った薄い殻が、段々と崩れていく過程を秋と呼ぶのかもしれない。 もしくは、「秋」が充満するのだろうか? ともかくも、今はなんだか夏でも秋でもない何かだと感じてしまう。 この時間になにか名…

9/10 日記

体調を崩し、自らの力で身体をコントロールできなくなった。 すると途端に、身体は「世界の側」へ遠のいてしまう。 そもそも身体は「世界」に属しているというのに、私は何を思い上がっていたのだろうか? 病とは、「私」という不自然な自意識から、身体を剥…

9/5 日記

「身の程を知る」という言葉に、僕はどれだけ縛られていただろうか? それと同時に、どれだけ救われてきただろうか? 必死に時間の流れに食いついていきながら、過ぎていく日々が零れ落ちていくことに対しても焦りを感じる。 自分が驕り高ぶることができない…

世界のなかに融け出して

1年前の自分が今の自分を見たら、どう思うだろうか? まさかバーで働いてるとはつゆも思わないだろうし、そもそも「忙しくも充実した日々」を送っているなんて、想像つかなかっただろう。 1年前の自分といえば、自由に閉じ籠もり肥大化したエゴを持ったま…