けしのはな

沈黙を舌で味わう

9/10 日記

体調を崩し、自らの力で身体をコントロールできなくなった。

 

すると途端に、身体は「世界の側」へ遠のいてしまう。

 

そもそも身体は「世界」に属しているというのに、私は何を思い上がっていたのだろうか?

 

病とは、「私」という不自然な自意識から、身体を剥がす現象なのかもしれない。

 

言い換えれば、「私」自体が「病」であり、その病に対する治癒として身体の不調が訪れるのかもしれない。

 

「私」という自意識だけが、この世界にとって必要ないものなのだろう。

 

「存在する私」という私の罪は、この世界を淀ませている。

 

 

しかし、私の自意識もまた夢見ている。

 

どこまでも透き通る、美しい「私」を…。