気温は高いが、夏はもう空っぽになってしまった気がする。
残った薄い殻が、段々と崩れていく過程を秋と呼ぶのかもしれない。
もしくは、「秋」が充満するのだろうか?
ともかくも、今はなんだか夏でも秋でもない何かだと感じてしまう。
この時間になにか名前をつけたのなら、今もその名前の季節で充満することになるのだろうか?
空っぽに名前をつければ、それは空っぽではなくなるのか?
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僕の一番好きなジャズスタンダードの一つで、「惚れっぽい」なんて邦題がある。
惚れっぽい人ほど心の中は空っぽで、流入した誰かのことを「全て」だと思ってしまうのかもしれない。