けしのはな

沈黙を舌で味わう

9/21

特定の過去に執着することによって、わたしは何を守ってきたのだろう。

 

過去を組み換え、時には塗り直しながら大きな建造物を作り上げる。

 

その中に立てこもることで、現在や未来から目を逸らす。

 

その建造物は美しい記憶だけで構成されているわけではない。

 

むしろ、自らの未熟さや無責任さが殆どかもしれない。

 

それら全てを、一つの名前に結びつけることで、呪いとなる。

 

たとえそれが可憐な花の名前だとしても!

 

 

✚✚✚✚✚✚✚✚✚✚

 

 

記憶とは、どんなきっかけで蘇るかわからないものだ!

 

自分を守るために作り出した過去は、呪いとなり、いつでもわたしを飲み込もうと後ろに控えている。

 

また最初から、やり直し!